欠片になった彼と、彼女の記憶
「なんだそっかびっくりした…」
少しほっとしたのもつかの間。
「なに?一緒に寝たかった?まあいいけどな一緒でも」
と優弥がニヤリと笑ってこちらを見る。
「~!!遠慮しておきます!!」
なに考えてるの本当!!こんなこと言う人じゃなかったのに、この前からグイグイくる感じ…。
私が少し怒っているように見えたのか
「はいはい。とりあえず風呂こっち。
で、着替えはあとで置いておくから」
と風呂場まで案内してくれた。
そんなやりとりをしながら私たちは、順番にお風呂をすませ優弥の部屋へと上がったのだった。