欠片になった彼と、彼女の記憶
部屋へ入ると
「じゃあベッドどうぞ」
と優弥が手招きした。
「あ、ありがとう…」
うぅ…なんかすごく緊張する…
私は案内された通りベッドへ上がり毛布をかぶる。
横を見ると、優弥は電気を消し先程言った通り絨毯が引いてある床にゴロンと横になり毛布をかぶり話しかけてきた。
「勉強するとやっぱり疲れるな…まじねみぃ」
「ありがとうね!本当、教え方上手いし試験まであとちょっとだけど…よろしくね!」
「今度からは学校で勉強するぞ」
「え?なんで?」
「…色々やばいんだよ。お前無防備だし」
「え?どういう」
その時、部屋の窓から鋭い光が差した。