欠片になった彼と、彼女の記憶
≪…ゴロゴロ…ドーン!!!!!!!!≫
「きゃっ!なに今の!」
光と音に驚きベッドから起き上がる。
「雷だな…さっき小雨だったけど結構降り出してるし」
「嘘…雷とか…」
「なに?怖い?」
「怖くなんかな…!」
≪ドーン!!!!!!≫
「きゃあ!」
とっさに毛布をかぶる。
雷とか苦手なんだけど!早く病んでよ!
そう思っていると毛布の上から温かい何かが覆いかぶさってきた。
「本当きゃーきゃー子供だな」
優弥が毛布の上から抱きしめてくれていた。
「…だって怖いよ…結構近いんじゃない?」
「近いけど俺は平気。よっこらしょっと」