欠片になった彼と、彼女の記憶


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「赤点なーし!!!」



前期試験の前、何日かかけて優弥と勉強した教科諸々の試験も終わり赤点もなかった為明日から夏休みだ。



「本当よかったね~!茂呂君のおかげだね!」



「りっちゃんも赤点なかった?」



「大丈夫だったよ~。夢乃ちゃんが茂呂君に教えてもらったところ私たちにも教えてくれたから」



「これで3人とも有意義な夏休みが遅れるね~!本当夢乃ありがとうね!助かっちゃった!」



「いやいや私は優弥に教えてもらってそれを2人に教えただけだし、優弥に一番感謝しなきゃだよ」



「へーどうやって感謝してくれんの?」



3人で話している所に優弥が混じってきた。


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