欠片になった彼と、彼女の記憶
日曜日、先輩と約束していた駅の改札に着く。
「村下!こっち!」
先輩が手を挙げ呼んでくれた。
「お久しぶりです!」
「久しぶりだな!今日はありがとうな」
先輩はいつもと変わらない笑顔と態度で接してくれた。
行先を指さしじゃあ行こうかと言って2人歩き始めた。
「合宿以来だな!試験もあったからサークルも自由参加だったし」
「本当に緩いサークルですよね!」
「うちのサークルは本当自由なんだよなー。
写真コンクールもやりたいやつが出してって感じで強制ではないし」
「そこがいいところですよね!」
そんなたわいもない事を話しているとすぐに目的地へ到着した。