欠片になった彼と、彼女の記憶
中に入ると青く幻想的な世界が広がっていた。
「綺麗~!てつ先輩、本当にいいんですか?チケット代払った方が…」
「俺ももらったものだから、そんなの受け取れないっていうか…
好きな子からお金もらえないタイプなんだよな俺」
先輩がハニかむ様にして言う。
そっか…私先輩の好きな子なんだ…
何かこんな扱い受けたことないからどう反応していいかわからない!!
「とりあえず周ろうか」
「あ、はい」
先輩に促されるように足を進めた。
「水族館とか久しぶりです!」
「俺もだよ。癒されるな~」
「てつ先輩は水族館好きなんですか?」