欠片になった彼と、彼女の記憶
「好きかな。でも野郎共とくるわけにも行かないし…
はは。今日は村下が一緒にいるから変に見られないよな」
「え?あ…」
そっか。周りの人にいは先輩の彼女だと思われているかもしれないんだ…
そんなことを考えていると先輩に手を引かれた。
「あ、こっち!ペンギンもいる」
私は手を繋がれたというとっさの出来事に対してびっくりして払いのけてしまった。
「あ…」
「…悪い」
「あ、すみません…その嫌とかじゃなくて身体が勝手に…」
「いや、いいんだ。
そうだよな…やっぱり俺の手じゃ…
ペンギンいるからあっち見に行こうか」
「はい…」