先生をそれでも……
だけど……。

家に帰れば愛しい母がいる。

母は私がイジメにあっているのを知っている。

そんな私をいつも、そう。
いつもいつも慰めて、励ましてくれるのだ。

「大丈夫、夏夢(なつめ)はいい子よ?皆わかってくれるから、大丈夫!」

そう優しくいつも泣いている私を撫でてくれた。

でも私は知っていた。

影でお母さんが泣いていたことを。
< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop