☲ミラーが笑った◎
「へえー、その優って子も、ミラーボーとお話しするの?」
「ああ、するさ。学校のこととか、宿題のことを話していく」
「あっ、宿題!」
「どうした、ひろみ」
「きょう宿題を忘れて、先生におこられちゃった。帰ったらすぐやらないと・・・」
「先生、何の宿題を出したんだ?」
「作文。春の花について、書いてくるようにって」
「春の花か。春の花ならいくらでもあるな」
「そんなにある?ぼくは梅の花とか、桜の花しか浮かばないよ」
「まあ、ネットで検索してみるんだな」
「うん、そうだね。帰ったらそうしよう」
「じゃあ、あしたは忘れて家においていかないようにしないとな」
「うん、忘れないよ。じゃあ、またね。バイバイ」
「ああ、またな」
ひろみの頭の中は、もう宿題のことでいっぱいになっていた。
翌日も、その次の日も、朝から雲ひとつ無く、暖かい日になった。
「おはよう、ミラーボーいる?」
「ん、ああ、ひろみか。昨日は宿題忘れないで持って行ったか?」
「うん、持って行った。先生に作文見せたら、二重丸もらっちゃった」
「作文か。優も作文で先生に誉められたって言っていたな」
「優って子、もう行った?」
「ああ、優はいつも朝早いからな。毎朝この先から、黄色いスクールバスに乗っていくんだ」
「黄色いスクールバスって、あの若草学園の?」
「ああ、そうそう。若草学園の六年生って言っていたっけ」
「六年生?ぼくと同じだ」
「そうか。ひろみも優と同じ六年生か」
「でも、いいな。そのまま大学まで行けるんだ」
「ああ、するさ。学校のこととか、宿題のことを話していく」
「あっ、宿題!」
「どうした、ひろみ」
「きょう宿題を忘れて、先生におこられちゃった。帰ったらすぐやらないと・・・」
「先生、何の宿題を出したんだ?」
「作文。春の花について、書いてくるようにって」
「春の花か。春の花ならいくらでもあるな」
「そんなにある?ぼくは梅の花とか、桜の花しか浮かばないよ」
「まあ、ネットで検索してみるんだな」
「うん、そうだね。帰ったらそうしよう」
「じゃあ、あしたは忘れて家においていかないようにしないとな」
「うん、忘れないよ。じゃあ、またね。バイバイ」
「ああ、またな」
ひろみの頭の中は、もう宿題のことでいっぱいになっていた。
翌日も、その次の日も、朝から雲ひとつ無く、暖かい日になった。
「おはよう、ミラーボーいる?」
「ん、ああ、ひろみか。昨日は宿題忘れないで持って行ったか?」
「うん、持って行った。先生に作文見せたら、二重丸もらっちゃった」
「作文か。優も作文で先生に誉められたって言っていたな」
「優って子、もう行った?」
「ああ、優はいつも朝早いからな。毎朝この先から、黄色いスクールバスに乗っていくんだ」
「黄色いスクールバスって、あの若草学園の?」
「ああ、そうそう。若草学園の六年生って言っていたっけ」
「六年生?ぼくと同じだ」
「そうか。ひろみも優と同じ六年生か」
「でも、いいな。そのまま大学まで行けるんだ」