☲ミラーが笑った◎
プレゼントの春
ある朝、ひろみはいつものように家を出て十字路に向かった。
横断歩道を渡り、
「おはよう、ミラーボー」とあいさつをした。
「おはよう、ひろみ。きょうはひろみにとって、とっても良い日だな」
「えっ、良い日って、なに?」
「なんだか分かるか?」
「わからないよー。もしかして優のこと?」
「うん、そんなところかな」
「じらさないで、早く言ってよ」
「ひろみ、おれの足元を見てごらん。紙が一枚置いてあるだろう」
ひろみはミラーの足元を覗いた。たしかに一枚の紙が置いてある。ひろみは右手を伸ばしてそれを拾い上げた。
「優が、それをひろみにって置いていった」
「えっ、優が・・・」
それはハガキ半分ほどの大きさのきれいな和紙で出来ていて、ところどころに花びらが貼り付けてある。
そして、一番下に、「ひろみへ」、その裏に「優」と小さく書いてあった。
「優が、これをぼくに・・」
「ああ、よかったなひろみ」
「うん、でも、この花びら、なんだろう」
横断歩道を渡り、
「おはよう、ミラーボー」とあいさつをした。
「おはよう、ひろみ。きょうはひろみにとって、とっても良い日だな」
「えっ、良い日って、なに?」
「なんだか分かるか?」
「わからないよー。もしかして優のこと?」
「うん、そんなところかな」
「じらさないで、早く言ってよ」
「ひろみ、おれの足元を見てごらん。紙が一枚置いてあるだろう」
ひろみはミラーの足元を覗いた。たしかに一枚の紙が置いてある。ひろみは右手を伸ばしてそれを拾い上げた。
「優が、それをひろみにって置いていった」
「えっ、優が・・・」
それはハガキ半分ほどの大きさのきれいな和紙で出来ていて、ところどころに花びらが貼り付けてある。
そして、一番下に、「ひろみへ」、その裏に「優」と小さく書いてあった。
「優が、これをぼくに・・」
「ああ、よかったなひろみ」
「うん、でも、この花びら、なんだろう」