☲ミラーが笑った◎
「どうしたんだろう」
ひろみはバス停の方を見ながらつぶやいた。
「心配しているのか?ひろみ」
「ううん。心配なんかしていないよ。だけど・・・」
いつもミラーボーを通して優と会話をしているつもりでいたひろみは、ちょっとさみしく思った。
「きっと風邪を引いたんだよね」
「ああ、いま優の学校でインフルエンザが流行っているって、言ってたからな」
たしかに、あちらこちらの学校でインフルエンザが流行り、学級閉鎖が相次いでいた。
「ねえ、ミラーボー、あしたはきっと来るよね」
「ああ、来るさ。心配しないで待っていな」
翌日は朝からすっきりと晴れ渡り、久しぶりにぽかぽか陽気になった。
授業が終わり、坂を転がるように走って来たひろみが、息をはずませながらミラーボーに聞いた。
「ねえ、ミラーボー。優は通った?」
「いや、通らなかった」
「まだ、学校を休んでいるのかな」
「ああ、もし通っていれば、必ずおれに声をかけて行くからな」
「そう。どうしたんだろう」
ひろみは優のことが、なんだかとっても心配になってきた。
ひろみはバス停の方を見ながらつぶやいた。
「心配しているのか?ひろみ」
「ううん。心配なんかしていないよ。だけど・・・」
いつもミラーボーを通して優と会話をしているつもりでいたひろみは、ちょっとさみしく思った。
「きっと風邪を引いたんだよね」
「ああ、いま優の学校でインフルエンザが流行っているって、言ってたからな」
たしかに、あちらこちらの学校でインフルエンザが流行り、学級閉鎖が相次いでいた。
「ねえ、ミラーボー、あしたはきっと来るよね」
「ああ、来るさ。心配しないで待っていな」
翌日は朝からすっきりと晴れ渡り、久しぶりにぽかぽか陽気になった。
授業が終わり、坂を転がるように走って来たひろみが、息をはずませながらミラーボーに聞いた。
「ねえ、ミラーボー。優は通った?」
「いや、通らなかった」
「まだ、学校を休んでいるのかな」
「ああ、もし通っていれば、必ずおれに声をかけて行くからな」
「そう。どうしたんだろう」
ひろみは優のことが、なんだかとっても心配になってきた。