☲ミラーが笑った◎
「ねえ、ミラーボー。ぼく、この前の算数のテストで30点とっちゃったんだ。ママに見せたら、きっと怒られるよ」
「ママが怖いのか」
「こわいよー。だって鬼みたいになって怒るんだもん」
「そうか。鬼みたいにか」
「うん。先生からまだ返してもらってないって、言おうかな」
「それは、すぐにばれるな」
「そう思う?じゃあ、どうしよう」
「帰ったら、ママに正直に言うんだな。“言うはいっときの恥じ”って。あれ?違うかな?」
「やっぱり言ったほうがいい?こんなとき、優はどうするんだろう」
「優は算数で百点取ったって、言っていたっけ」
「百点!それはすごいや。優、他になにか言っていた?」
「ああ、心配してくれてありがとう、って言ってくれって」
「ほんとお?ありがとうって言っていたの?」
ひろみはテストのことなどすっかり忘れてしまい、晴れ晴れとした顔をして帰って行った。
「ママが怖いのか」
「こわいよー。だって鬼みたいになって怒るんだもん」
「そうか。鬼みたいにか」
「うん。先生からまだ返してもらってないって、言おうかな」
「それは、すぐにばれるな」
「そう思う?じゃあ、どうしよう」
「帰ったら、ママに正直に言うんだな。“言うはいっときの恥じ”って。あれ?違うかな?」
「やっぱり言ったほうがいい?こんなとき、優はどうするんだろう」
「優は算数で百点取ったって、言っていたっけ」
「百点!それはすごいや。優、他になにか言っていた?」
「ああ、心配してくれてありがとう、って言ってくれって」
「ほんとお?ありがとうって言っていたの?」
ひろみはテストのことなどすっかり忘れてしまい、晴れ晴れとした顔をして帰って行った。