☲ミラーが笑った◎
再会
ある日、小学校、中学校でもずっと一緒だった達也がひろみの腕をつかんで言った。
「おい、若草学園で文化祭があるって、おまえ知っていたか?」
「文化祭?」
「そう、白百合祭っていうんだと」
「知らなかった・・・」
「バンド演奏もあるんだと。おもしろそうだぜ、行ってみるか?」
「うーん、考えておくよ」
「おまえ、ほんとうに冷めたやつだな。まあいいや、考えておけよ」
達也はそう言い終えると、体育館の方に走って行った。
ひろみも着替えのために教室に戻ろうとして、職員室の前の廊下に出たときだった。
掲示板に張られた一枚のポスターに目が行った。若草学園の文化祭のポスターだった。
ひろみはそのポスターのデザインがちょっと気になった。コンピュータ・グラフィックスで作られていることは容易にわかる。
着替えをして体育館に入ったところで、達也がまた聞いてきた。
「おい、ひろみ。行くか?」
行こうか行くまいか、まだ迷っていたひろみだったが、
「うん。一緒に行こう」
と、即座に返事をした。
達也の誘いを断る理由が無かったこともあるが、それよりも、あのポスターがなんとなく気になったからだ。
「おい、若草学園で文化祭があるって、おまえ知っていたか?」
「文化祭?」
「そう、白百合祭っていうんだと」
「知らなかった・・・」
「バンド演奏もあるんだと。おもしろそうだぜ、行ってみるか?」
「うーん、考えておくよ」
「おまえ、ほんとうに冷めたやつだな。まあいいや、考えておけよ」
達也はそう言い終えると、体育館の方に走って行った。
ひろみも着替えのために教室に戻ろうとして、職員室の前の廊下に出たときだった。
掲示板に張られた一枚のポスターに目が行った。若草学園の文化祭のポスターだった。
ひろみはそのポスターのデザインがちょっと気になった。コンピュータ・グラフィックスで作られていることは容易にわかる。
着替えをして体育館に入ったところで、達也がまた聞いてきた。
「おい、ひろみ。行くか?」
行こうか行くまいか、まだ迷っていたひろみだったが、
「うん。一緒に行こう」
と、即座に返事をした。
達也の誘いを断る理由が無かったこともあるが、それよりも、あのポスターがなんとなく気になったからだ。