鈍感天使と甘々悪魔【完】




ガラガラ




教室を開けると皆の視線が一斉にこちらへ向く




私は出来るだけ気にしないようにして自分のイスに座った






毎日こんな感じになるのかな…………




そう言えば昨日の事があってから遠野くんと話してないや


今日顔合わせるの気まずいなー











「菜穂ちゃん」



すぐ目の前に夏樹ちゃんがいた








あ、そう言えば夏樹ちゃん遠野くんの事好きなんだ


夏樹ちゃんになんて言えば………





「夏樹ちゃんごめ…「私昨日の事気にしてないから!」





「え?」





「私別に昨日菜穂ちゃんに遠野くんが告白したことなんて気にしてないよ?
だから謝らないで?」







「う、うん」






「でもさぁ、菜穂ちゃんこの前私に協力してくれるって言ったよね?


だから………ちゃーーーんと協力してね!」




夏樹ちゃんはそう言うとニコッと笑って教室を出て行った







笑ってはいたけど目が全然笑ってなかったな…







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