鈍感天使と甘々悪魔【完】
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
好きな男の子と密室に2人きりってここまで
緊張するんだ…………
「景色綺麗だな」
「え!?あ、うん、そ、そうだね」
緊張しすぎてちゃんとした返事が出来ない…
沈黙が流れる
一年前のこと今なら言えるかな
いつまでもヘタレでいるのも嫌だし……
言おう
「あのさぁ、森下くん」
「ん?」
大丈夫、大丈夫落ち着いて
私は心の中で自分に言い聞かせる
「桜駅の近くの桜並木の道あるでしょ?」
「うん?前に川村と一緒に通った道だろ?」
「うん
一年前くらいかな?
私、あの場所で泣いてたの
その頃嫌な事たくさんあってさ」
森下くんを見ると私の方をしっかり見て
話を聞いてくれている