鈍感天使と甘々悪魔【完】







「それでね、男の子が私に話しかけてくれたの

嫌な事があったら次には、いい事がきっとある
って言ってくれてその言葉に救われたんだ 」





「それって……………」





「うん、森下くん

声をかけてくれたのは森下くんだったんだ

その時に貸してくれたハンカチ返すの遅くなってごめんね」




そう言ってハンカチを森下くんへ差し出した




「そうだったんだ…………

何か川村がその時の子で嬉しい」



「え?」



「俺が川村に話しかけてそれで川村が少しでも元気が出たなら俺はすげー嬉しい!」




そう言って森下くんは今まで見せた事の
無いような笑顔を見せた



「…………………っっ」



「ハンカチ今まで持っててくれてありがとう!」



「ううん、こちらこそ………

あの時ハンカチ貸してくれてありがとう!」









やっぱり森下くんのこと好きでよかった……













〝俺、川村の事が好き〟


〝俺の事幸成って呼んで?〟


〝あんま、見んなっ //〟










ふっと幸成の顔が思い浮かぶ






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