鈍感天使と甘々悪魔【完】










え………?




「別れるって………なんで?」




「私、5年前の事をいい事にずっと和樹に
側にいてもらえるようにしてた

でもこんなんじゃいけないよね
和樹の気持ち無視して私と一緒にいてもらうのなんて嫌だもん」





「俺の気持ち…………?」




「好きなんでしょ?



川村さんの事!」







俺が川村の事好き……?


確かに川村と遊園地に行った時から
気付くと川村の事を考えてる








「和樹はさ私の事どう思ってる?

私は小さい頃この公園で会った時から
和樹の事恋愛感情で好きだよ」










「俺は…………………………










美麗の事が好き

だけどそれは恋愛感情じゃ無かったのかもしれない
何て言うのかな、幼なじみって言う近すぎた存在だったから兄妹みたいな感じなのかな」








「そっか……

じゃあこれからは“彼女”じゃなくて“兄妹”ね

仮の兄妹かぁー!1人っ子の私には嬉しいよ」




美麗は笑顔でそう言ってベンチから立ち上がる




「じゃあ私、用事あるから帰るねっ!

川村さんと頑張ってね」




「美麗………」




「バイバイ!!」




美麗の後ろ姿は前よりも堂々としていた





美麗ありがとう

俺が自分でも気付かなかった気持ちに気付かせてくれてくれた


やっぱり11年も一緒にいたからかなぁ



俺、美麗のためにも頑張るな


本当にありがとう











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