鈍感天使と甘々悪魔【完】
「なぁ、川村」
呼ばれて振り返ると森下くんがいた
「ん?なに?///」
いつも以上に何故か照れてしまう
「川村って、いつから休憩入る?」
「午後からだよっ」
「じゃあさ、俺も午後からだから
一緒に文化祭まわらない?」
え…………森下くんから誘ってくれた?!
ポカーン(゚д゚)
口が勝手に大きくあく
「川村w口あきすぎw」
顎が落ちる寸前で我に返り口を閉じる
「よ、よ、よ、よろしくおねがいします///」
「やったぁ!
文化祭頑張ろうなっ!」
「うんっ」
「「「いらっしゃいませー!」」」
今日初のお客さんが来たようだった
「あ!お客さん来たな!
じゃあ、また後で!」
森下くんは手を振りながら接客の方へ行った
私も軽く手を振る
バチンッッ
自分の頬を思いっきり叩く
「な、菜穂!大丈夫!?何してんの!?(汗)」
それを見ていた響が慌てて駆け寄ってきた
「響、私の事思いっきり叩いて」
「お前は………ドМかっっ」
すかさずツッコミが入る
「そんなアホッつらしてないで早く動いて!
お客さんたくさん来たよ!」
気付けば教室いっぱいになるくらいに
お客さんが来ていた
そのほとんどが女子
多分パンフレットの広告を見てきたんだろう
“超イケメンがたくさんいるboysカフェ!
ドキドキ甘々な時間をお過ごしください”
こんな感じだっただろうか
最初の1行目から2人以外除いて嘘をついている
超イケメンは盛りすぎだと思ったが
それはあえて口に出さなかった
「ごめんw今からやりまーすっ」