鈍感天使と甘々悪魔【完】









「なぁ、川村」


呼ばれて振り返ると森下くんがいた




「ん?なに?///」


いつも以上に何故か照れてしまう





「川村って、いつから休憩入る?」




「午後からだよっ」




「じゃあさ、俺も午後からだから
一緒に文化祭まわらない?」





え…………森下くんから誘ってくれた?!









ポカーン(゚д゚)


口が勝手に大きくあく





「川村w口あきすぎw」




顎が落ちる寸前で我に返り口を閉じる




「よ、よ、よ、よろしくおねがいします///」





「やったぁ!

文化祭頑張ろうなっ!」




「うんっ」






「「「いらっしゃいませー!」」」



今日初のお客さんが来たようだった





「あ!お客さん来たな!
じゃあ、また後で!」



森下くんは手を振りながら接客の方へ行った



私も軽く手を振る






バチンッッ


自分の頬を思いっきり叩く



「な、菜穂!大丈夫!?何してんの!?(汗)」




それを見ていた響が慌てて駆け寄ってきた




「響、私の事思いっきり叩いて」



「お前は………ドМかっっ」




すかさずツッコミが入る



「そんなアホッつらしてないで早く動いて!
お客さんたくさん来たよ!」




気付けば教室いっぱいになるくらいに
お客さんが来ていた

そのほとんどが女子


多分パンフレットの広告を見てきたんだろう



“超イケメンがたくさんいるboysカフェ!
ドキドキ甘々な時間をお過ごしください”


こんな感じだっただろうか


最初の1行目から2人以外除いて嘘をついている

超イケメンは盛りすぎだと思ったが
それはあえて口に出さなかった





「ごめんw今からやりまーすっ」





< 204 / 249 >

この作品をシェア

pagetop