鈍感天使と甘々悪魔【完】
【遠野side .*・ 】
「あの……さ………」
目の前に菜穂がいる
きっと今しか思いをしっかり伝える時は無い
「何?」
俺は下に目線を落とした
「俺、菜穂に勘違いしてほしくない」
夏樹の事好きだなんて菜穂に思ってほしくない
「…………………」
「夏樹と色々あって付き合ってたけど
本当に好きなのはずっとずっと菜穂だから」
「…………………」
菜穂は黙って何も言わない
だけどこっちをしっかり見て話を聞いてくれてるのはわかる
「ごめんな………わけわかんねぇーよな」