鈍感天使と甘々悪魔【完】
【菜穂side .*・ 】
幸成が言ってる昔の事ってなんだろ
聞いても教えてくれなそうだった
「菜穂ー!クッキーまだ?」
隣の教室から私を呼ぶ声がする
「あ、じゃあ私行くね」
「菜穂、待って」
ドアへ行こうとする私を呼び止める
「何?」
「俺と付き合ってください。
もしこの返事がOKなら文化祭が終わった後
この教室に来て、待ってるから
あと、午後に体育館でライブするから
見に来て」
幸成の目は凄く切なくて真剣だった
「わかった」
「菜穂〜!早く〜!
お客さん待ってるよー」
「ごめーん!今行く!」
私は急いでクッキーを持って教室を出た