鈍感天使と甘々悪魔【完】
「ねぇ、幸成」
「ん?」
「昔の事ってなに?」
どうしてもこれが聞きたかった
ずっと疑問に思ってた
「あー、俺が小3の時かな
お祭りに行ったら隅っこで泣いてる女の子が
いて、気になったからどうしたの?って聞いたら迷子になったって言ってて探しに行こうとしたら転んだみたいで膝擦り剥けちゃってて歩けなくて俺がおんぶしてその女の子の親探してたんだけど、その女の子の名前聞いたら川村菜穂って言ってて」
え………私!?
小3………………
言われてみれば思い出せなくないような………
「そんで、高1の時クラスに川村菜穂ってのがいてまさかとは思ったけど顔見たら小3の時より大人っぽくてすげー可愛くなってたけど
面影あったからすぐに菜穂だってわかったよw」
「そうだったんだ…………」
私前に幸成に助けてもらってたんだ
「そ!その時から菜穂に恋してたのかも♪」
体を離してニコッと笑ってくる
顔が近くてドキッとした