鈍感天使と甘々悪魔【完】
「あ、あれって菜穂と遠野くんだ」
「…………」
「結局遠野くんを選んだのかー!」
選んだ?
「どういうこと?」
何となく高梨の言った言葉に引っかかる
「森下くんって鈍感だよねwww」
俺が鈍感?
そんなこと無いと思うけど………
「菜穂はね1年前に森下くんに会った時からずっと森下くんが好きだったんだよ」
川村が…………俺の事を?
1年前…………
桜が舞い散る中出会った時から
「毎日毎日森下くんってww」
「そうだったんだ………」
「あ!
今話したって事は菜穂には内緒だよー?w」
高梨はイタズラに笑う
「おうっ」
「じゃ、私は後夜祭行くね
森下くんも早く来なよー?」
「わかった」
「じゃあねー!」
高梨に軽く手を振る
沈みかける夕日がキラキラと
教室にいる2人を輝かせる
「幸せになれよ」
2人を見ながら小さく呟いて屋上を出た
終