ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
でも、それももう終わり。
ちゃんと自分のしてしまった過ちにけじめをつけて、私は前に進むんだ。
「本当に…本当にすみませんでした」
額をテーブルにぴたっとくっつけて頭を下げる。
いくら頭を下げたって、美緒さんが受けた心の傷はなくならない。
もちろん、これで許されるとも思ってない。
だけど、私が美緒さんに出来ることは頭を下げ続けることしかないから。
「望月さん…頭を上げて下さい」
「それは出来ません。私は最低なことをしました。簡単に許されることではありません」
周りの人が見てるとか、どうしたら穏便に済ませられるかとか、そんな考えはとっくに私の中から消え失せていた。
「ええ。多分、私は一生許せないと思います」
心なしか低い声の美緒さんを、恐る恐る顔を上げて見る。