ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜


「あの人はあんなんだけど、あんたの我が儘とか可愛げないとこ全部受け止められるぐらいの懐は持ってるぜ」


槙村さんは相変わらず私を見ないけど、口調は優しい。

二人の言うことは私の中にスゥッと素直に入ってきて、私に勇気をくれる。


「ってか、早くまとまってくれねぇとこうやって使われたりして俺らが迷惑だし」

「ゔ…すみません…」


こうやって私を追い掛けさせられたと思ったら、絡まれてる私を助ける羽目になって…

二人からしたら傍迷惑な話で。


でも、まとまるってどうすれば…
早く仲直りしろってことなのかな?


そもそも、これは喧嘩になるのだろうか。
ただ私が勝手に好きになって、勝手に意固地になってるだけのような…

って、それって並木さんからしたら、なんで私が怒ってるか意味わからないってことだ。

並木さんはただ、先輩のことで失恋した私に優しくしてくれただけなのに…


ヤバイ、ヤバイヤバイ…!
私、凄く失礼なことしちゃったよ…


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