ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
「はあぁぁ…やっと、話してくれる気になったんだね」
盛大なため息を吐く瀬奈。
「せっ、瀬奈?」
「恵里奈が何か抱えてるの、気付いてたよ?いつ話してくれるのかなーって待ってたんだから」
「気付いてたの…?」
「あったり前でしょう?親友なんだから。まっ、誰かさんは親友にも話せなくてウジウジしてたみたいだけど?」
ニヤッと意地悪な笑みを浮かべる瀬奈に、言い返す言葉もない。
「だって…こんなこと話したら嫌われちゃうかと思ったんだもん」
「馬鹿もんっ!簡単に恵里奈を嫌いになるはずないじゃない!」
「瀬奈ぁ…」
「ああ、もう!泣かないの!これから大事な話しに行くんでしょ?シャキッとしなきゃ駄目じゃん」
やっぱり私は馬鹿…大馬鹿野郎だよ…
最高の親友がいるのに、その親友を疑ってしまうなんて。
でも、失いたくないからこそ怖かった。
それぐらい、瀬奈が大好きなんだ。