ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜

「…恵里奈。俺の女になれよ」


瞬きもせずに、真っ直ぐと私を見つめてくる。

その瞳に囚われて、私はもう逃げることは出来ない。


「返事は？」

「わだ、私もっ…並木ざんが、好き…っっ…」


胸がいっぱいいっぱいで、これ以上の言葉が出てこない。

本当は、もっともっと伝えたいことがあるのに。


「とりあえず、あれだ……キスしていい？」

「っっ、え⁉︎」

「ま、拒否権なんてないけど」


そう言って、私の唇に甘いキスの雨が降り注いだ。

それは触れるだけの優しいキスから、啄ばむようなキスに変わり。

私を味わうように、何度も角度を変える。


「あと、この服。外で着るの禁止」


一度唇を離し再び額と額を合わせると、並木さんは私の手をギュッと握った。


「これ、似合わないですか？」

「似合ってるよ。だけど、足出し過ぎ。他の男に見せたくねぇ。着るなら俺の部屋だけにしろ」