ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
昨夜、寝巻きとして貸した俺のVネックTシャツは、恵里奈には大きかったようでミニ丈のワンピースになってる。
スラッとした細い生足に、ゴクッと唾を飲み、必死で見ないようにしていたのに。
寝起きの恵里奈は、よれたTシャツの首元から滑らかな肩と胸の膨らみまでもが露出しているのに、全く直す気配がない。
こいつ、もしかして気付いてないのか…?
見えるようで見えない際どい感じが男は堪らないというのを、まさか分かってやってるわけじゃねぇよな?
俺の前だけでならいい。
…イヤ、手を出さないと決めた以上、そんな恰好を目の前でされていいわけがないが。
他の男の前でもこんな無防備だったら、彼氏としては心配だ。
こいつは男の怖さを知らない。
どんなに優しい男でも、内には必ず野獣が住み着いているということを少しは知った方がいい。
これは、わからせた方がいいかもな。
そしたら俺の前でもそんな誘惑するような恰好しなくなるだろう。
少しの復讐心と悪戯心が芽を出して、俺は思わず不敵な笑みを浮かべた。