ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
「お前、誘ってんの?」
「さ、誘う⁉︎」
ジリジリと詰め寄ると、恵里奈は顔を引きつらせて後ずさる。
だけど、狭いベッドの上。
恵里奈の背中はすぐにベッドのヘッドボードに当たった。
「そんな恰好して、本当は襲ってほしいんだろ?」
「そんなことっ、」
「そんなことないなんて言わないよな?高校生なんだし、男の前でそういう恰好したらどうなるかぐらい考えたらわかるだろ?」
「っっ」
顔を寄せ、至近距離で見つめる。
まだ何も知らない純粋無垢な瞳に、獲物を捕らえた獣のような表情の俺が映っている。
ヤバい…本気でもってかれる…
真っ白なこいつを無茶苦茶にして全て俺のものにしてしまいたいという欲求に駆られる。
「覚悟、しろよ?」
必死で平然を装ってニヤリと笑うと、ハッと息を飲んだ恵里奈を食すように唇を重ねた。
柔らかくて吸い付くような、やや厚い唇。
身震いがするほど気持ち良くて、恵里奈が息苦しそうにしていても、息を吸わせてやる数秒の時間さえ離したくない。