ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
「凄く年下よ?気にならないの?」
「…ついこの間までは気にならないとか言いながら恵里奈よりも俺の方が年の差を気にしてたな。でももう平気だ。周りが何と言おうが関係ない」
「親に反対されても?」
「ふ。反対されたら説得するまでだろ」
恵里奈のお母さんは大丈夫そうだが、もしかしたらお父さんには反対されるかもしれない。
…弟があんなんだしな。
でも、何度でも頭下げてやるよ。
恵里奈を手に入れるためなら土下座だってしてやる。
「そう…」
京子は思い詰めたような、何か考えるように視線を窓の外に向ける。
かける言葉が見つからなくて、俺は冷めたコーヒーを飲んだ。
カップをソーサーに戻すと、それを待ってたかのように京子が口を開いた。
「ねぇ。もし…もしもよ?私がまだ剛のこと忘れられないって言ったらどうする?」
「どうもしねぇよ」
「どうもしないって…相変わらずクールね。少しは考えたり気持ちが揺らいだりしないの?」