ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
うわ、今のなんかかっこいい。
そんなことを恥ずかしがらずにさらっと言えちゃうのは、やっぱり大人だからなのかな。
それに、並木さんのルックスでバイク持ちってところも格好良さを増長させてる。
言い方はいやらしくないし、極自然っていうか慣れてるっていうか。
ズキッ…
ん⁇今のズキッて…何?
慣れてるって思ったら、胸が一瞬痛くなった気がしたんだけど。
立ち止まって考えていると、「早く来い」と急かしてくる。
「今行きます!」
さっきのよくわからない胸の疼きなんて特に気にも止めず、駐輪場に入ってく並木さんの後を急いで追っかけた。
昨日は、店長のハルさんが車ということで家まで送ってもらった。
並木さんは用事があるとかで別々に帰ったんだけど、車の中でハルさんに根掘り葉掘り聞かれたの言うまでもない。
だけど、私と並木さんにはラブエピソードなんてあるわけもなく、残念がってたハルさん。
最後には、「剛はいい男よ〜」なんて勧められてしまった。