ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
「怒ってるかと思った…メール、返って来ないから…」
目線をズラし、弱々しい声の先輩。
「先輩…?」と顔を覗くと、先輩は咄嗟に顔を手で隠した。
「今見ちゃ駄目……ダサい顔、してるから」
「っっ」
見た…見ちゃった…
先輩が顔を隠す前にちらっと。
真っ赤に染まった先輩の顔。
少し拗ねたような表情。
私から連絡がないと、こんな風に不安になってくれるんだ…
先輩の可愛らしい姿に、胸が締め付けられる。
ああ、私。
やっぱり先輩が好き。
先輩の近くにいられるなら、例え彼女になれなくても、
一番になれなくても、いい…
先輩に、本命の彼女がいたって
構わないーーーー。