人見知りのキリスト
一体、自分はお袋の何を見ていたんだ。


あのやさしいお袋を何故疑ったりしたんだ。


子供のことを棚に上げ、保身に走るような母親であるはずがないだろ。


そのことは自分が一番よく分かっていたはずじゃないか。


雪遊びで凍えて帰ってくる俺のために、お袋は焚き火をして待ってくれていただけなのだ。
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