人見知りのキリスト
第八章 奇跡
何とかチョコレートパフェをたいらげさせると、俺たち二人は喫茶店を後にし、近所の商店街を歩きながら自宅へと向かった。


いい加減に帰らねば……。


これ以上、チビとのランデブーを続けていては、それこそどんなボロが出るか分かったものではない。


スピーカーからはジングルベルのBGMがけたたましく流れ、どこもかしこもクリスマスの飾り付け一色だ。


毎年使える模造のツリーを店先に置いている商店も多かった。


一週間もしないうちに店主は門松に置き換えるのだろう。

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