人見知りのキリスト
俺は数珠でも握り締めるかのように両手を組み、念じてみせた。


そして、気合一閃!



「そりゃ!!」



琉球空手の達人のごとく叫んでみた。


しかし、作家のくせに我ながら情けない。


もっともらしい呪文が思いつかなかった。


いくらなんでも「そりゃ!」はねえよな……。
< 155 / 216 >

この作品をシェア

pagetop