人見知りのキリスト
米粒のように見えていた電車が警笛を鳴らしながら、段々と近づいてきた。



「あっ! ああ! ああっ……!」



澄人少年が驚嘆していることが分かった。



「電車が! 電車の色が!!」



轟音と共に巨大な鉄の塊が目の前の踏切を通過していく。
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