人見知りのキリスト
通過する電車を無垢な瞳で見つめる少年に待っている人生は


あまりにも……


あまりにも残酷だった。



――何とかしたい、何とかしてやりたい。



その時、心の中でもう一人の自分がささやきかけてきた。



――この少年を不憫と思うなら……お前に出来ることは一つしかない。
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