人見知りのキリスト
入り口の重厚な扉を目指し、一歩足を踏み出した時だった。


まるでこの俺が来るのを待ち構えていたかのように、ゆっくりと扉が開いた。


荘厳な賛美歌の歌声が圧倒的な迫力と美しさで俺の耳に飛び込んできた。


そして――


一人のシスターが中に入れと手招きしている。

< 189 / 216 >

この作品をシェア

pagetop