人見知りのキリスト
伊達男にもそれなりの挫折があったというわけだ。


人前に出たくない俺が小説を書き、ヤツが光山龍神として世間の相手をする。


互いに表と裏を補完しあう“契約”を取りかわしたのはそれからしばらくしてだ。


光山龍神というペンネームも俺がつけてやった。


ヤツは俺にとって単なる広報担当に過ぎなかったんだ!


それが今では……。
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