人見知りのキリスト
「じゃあ、行くわよ澄人。はい、チーズ……って、ああ、笑っても笑わなくても関係なかったわね」
小さなイナズマ仮面が得意になってピースサインを決めたところで、母はシャッターを切った。
――どうだ、このかまくらは僕が作ったんだぞ!
得意の絶頂だった。
お面なんて被っていたら、あとで写真を見てもどこの誰だか分からず、自分の功績をアピールできないのだが、そんなことに気の回る歳でもなかった。
小さなイナズマ仮面が得意になってピースサインを決めたところで、母はシャッターを切った。
――どうだ、このかまくらは僕が作ったんだぞ!
得意の絶頂だった。
お面なんて被っていたら、あとで写真を見てもどこの誰だか分からず、自分の功績をアピールできないのだが、そんなことに気の回る歳でもなかった。