人見知りのキリスト
台所(キッチンではない。うちはとにかく古いのだ)に行き、トースターにパンを二枚ぶち込むと、その横でさっと目玉焼きを作る。


コタツのある居間で簡単な朝食兼昼食(フン、何がブランチだ)を済ませると、長年の習慣から無意識に書斎へ戻りパソコンの前に座った。


オバサン天使と実直悪魔に邪魔されたところから原稿を書き進めようとしたが、思うように進まない。


雪が忌まわしい記憶を鮮明に思い出させたからなのか。
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