人見知りのキリスト
俺は荒い息を吐きながら、雪の上にしゃがみこんだ。


多分この程度の大きさだったのだろう。


子供の頃は周囲のモノ全てが大きく見えたものだ。


小さな雪室を見つめながら、心の中で俺は問うた。



――何故お袋は俺が眠っていたかまくらのそばで焚き火をしたりしたのだろう。
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