人見知りのキリスト
第五章 澄人
俺はかまくらの前でしゃがみこみ、うな垂れていた。
優に30分はそうしていただろうか、急速に体温が奪われつつあることに今更ながら気付く。
――おいおい、いくら考え込んでも、お前の顔が元に戻るわけじゃないんだ。
それより、風邪でも引いちまったらどうする。
さっさと溜まった原稿を書け。
ちゃんと現実を見すえろ。
優に30分はそうしていただろうか、急速に体温が奪われつつあることに今更ながら気付く。
――おいおい、いくら考え込んでも、お前の顔が元に戻るわけじゃないんだ。
それより、風邪でも引いちまったらどうする。
さっさと溜まった原稿を書け。
ちゃんと現実を見すえろ。