ラヴコリーダ
チラリと、部長に視線を向けた。
ガヤガヤと騒ぐ周りとは対照的に、彼は隅っこの席で1人でお酒をたしなんでいた。
部長のことだから、こう言う騒がしいところは苦手なんだろうなあ。
そう思いながら、わたしは箸で鶏の唐揚げをつまむと口に入れた。
飲み会も中盤辺りに差し掛かると、周りは席替えだとか何とか言ってお酒の入ったグラスを片手にあちこちへ移動して、いろいろな話をしている。
普段は必要なこと以外話をしない上司や部下たちも、この場を借りてと言うようにいろいろな話をしている。
みんな、楽しそうだな…。
少し出遅れてしまった感を味わいながら、わたしは何杯目かになるウーロン茶を口に含んだ。
「楽しんでる?」
そう声をかけられたのと同時に、わたしの隣に誰かがきたのがわかった。
視線を向けると、少しウェーブがかかった黒髪がかかった背の高い男の人だった。
左に流している前髪から覗く流し目が色っぽい。
確かこの人は企画開発部の…あ、上川さんだ。
ガヤガヤと騒ぐ周りとは対照的に、彼は隅っこの席で1人でお酒をたしなんでいた。
部長のことだから、こう言う騒がしいところは苦手なんだろうなあ。
そう思いながら、わたしは箸で鶏の唐揚げをつまむと口に入れた。
飲み会も中盤辺りに差し掛かると、周りは席替えだとか何とか言ってお酒の入ったグラスを片手にあちこちへ移動して、いろいろな話をしている。
普段は必要なこと以外話をしない上司や部下たちも、この場を借りてと言うようにいろいろな話をしている。
みんな、楽しそうだな…。
少し出遅れてしまった感を味わいながら、わたしは何杯目かになるウーロン茶を口に含んだ。
「楽しんでる?」
そう声をかけられたのと同時に、わたしの隣に誰かがきたのがわかった。
視線を向けると、少しウェーブがかかった黒髪がかかった背の高い男の人だった。
左に流している前髪から覗く流し目が色っぽい。
確かこの人は企画開発部の…あ、上川さんだ。