海―マリン―
天使
手術の日。

ついに来た・・・

手術室へ入る。そして注射を打たれた。

看護婦さんの声
 「1・・・2・・・3・・・4・・・」
数を一緒に数えているうちに意識が薄れていく・・

 手術中夢を見た

  ”小さな赤ちゃんに羽根がついている。まるで天使である。
   私はなぜか『マリン?』そう呼んだ。
   天使は微笑んだ。”

 あれがマリンだったかどうかは分からない。
 だが、私は絶対にマリンだったとおもう。
 天使の言った言葉   『・・ありがとう』
 最初に何か言っていたが聞き取れなかった。

目が覚めるとベットに横たわっていた。

一筋の涙が流れた。

あの赤ちゃん。いやマリンは最後にありがとうと言った。
あの最初に言った言葉あれは『ママ』だったように思えた。

私は泣いた。
マリンを殺したことに・・・
マリンを失ったことに・・・

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