☠キス魔バトル☠
俺はチャンスだと思って陽菜ちゃんの手を引っ張った。

「え……」

そして…

「チュッ」

キスした。


数秒たってから、唇を離した。


「な……んで…?」

陽菜ちゃんが、瞳をうるうるさせながら言ってきた。




なんでって…。

好きだから。



でも…キス魔バトルの決まりでは、告白は勝った方にしか権利は与えられない…。



「……っからっ……かわないで」

陽菜ちゃんが、瞳から涙を流し始めた。

「別にからかってない……」

本当だから。

信じて。

「本気で……」

好きなんだから。

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