☠キス魔バトル☠
陽菜は叫んだあと、すぐ俺から離れていった。

なんだか今日は最悪な日だなっ…。



「あれ?そうなの?」

ちょっと安心したような声で言ったKIRA。

ちっ。

なんで安心してんだよ…。


もしかして…こいつ……。


「それならよかった」

にっこりと陽菜に微笑みをかけるKIRA。

「…なんで……?」

不安そうな陽菜の声を聞いているとなんだか切なくなる。

「え?だってもしかして付き合ってるんだったら、俺邪魔かと思ったからさ」

…………。

はて…本当にそうなのか……。


「一緒に暮らすの…KIRA?」

まじありえねぇな…。

こいつと一緒に暮らすとか……。

「ここにいるんだから当たり前だろ?」

陽菜はお父さんに頭をボンッと叩かれている。


なんだかむかむかする…。

やきもち?


………ははっ、お父さんにまでやきもちやくなんて俺…じゃ……ねぇよ…。


でも……



なんだか陽菜を見てると幸せな気分になる。



これが…“本当の恋”なのか…?
< 51 / 239 >

この作品をシェア

pagetop