イケメン王子とドタバタ入れ替わり生活
すこし意地悪に、


「じゃぁな」


と、低い声を出してみた。


「うん!じゃぁね~」


と、手を振ってくる。


誰がケバ女なんかに手を振り返してやるもんですか!


無視して、進む。


レジでお会計を済ませ、家へ帰る途中。


「ちょっと翔!何嘘ついてんのよ!」


「は?あの方が都合いいだろ」


「何がよ!」


「色々と相談あるだろうし、いっそ付き合ってることにすれば一緒にいても怪しまれないだろ?」


俺って天才、と小さい声で付け加えて。






< 87 / 286 >

この作品をシェア

pagetop