恋をしてしまった…









そして、私たちは、2人とは、反対側の屋上に移動した。


…告白……。

実那の言葉が頭をよぎる……


チャンスどころか、大チャンスになってしまった。


でも…好きな人いるっていってたよね?…


…きいてみるか…。


「ねぇ。」


「ん?」

相変わらずフェンスの向こうを見ている


「好きな人いるんだね…」


「…ん。いる」


!?やっぱいるんだ…


「どんな子?」


「可愛いよ…」


原の頬が少し赤い気がした。


…ショックだった。


「そーなんだ。…告白とかしないの?」


「するつもり…」


え…絶対OKもらえるよね…こいつ


「いつ?」


「今日の昼」


「は!?じゃあもう時間ないじゃん!いきなよ!この子のとこ」


「大丈夫。もう呼んである。ここに」


「え…。じゃあ。私、どかないとだね(笑)
じゃあ頑張って…」

ショックすぎて今すぐにでもここからでて、泣きたかった…


「まてよ…」


「え?」

あいつの言葉は、今まで聞いたことのないくらい優しかった。


「だから。ここにいろって…」


「え。なんで!?きちゃうよ!彼女」


「もう来てる…馬鹿」


「…え。どこ?」


「お前、どこまで馬鹿なわけ!?気づけよ」



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