恋をしてしまった…

「意味わかんない!あんた。今から…」


「俺は、お前が好きなんだよ!」


あいつは、私の言葉を遮っていった…


「お前。なんで気づかないんだよ…」


「え…。なんで?…」

押さえてた涙が溢れてきた…


「なんでって…俺もわかんねー」

そういって頬を赤く染めた。


「私…も。好きだよ…」


そういった瞬間、あいつは、私を優しく抱きしめた。


私は涙がとまらなかった。


「じゃあ俺と付き合えよ…」


その言葉は、ほんとに嬉しかったけど同時に過去のことを思い出した。


どの男も好きって言ったくせに他の女と付き合って遊んでた…


「ごめん…好きだけど付き合えない…」


そう言うと意外な言葉が返ってきた。


「そう言うと思った…過去を引きずってるんだろ?」


あいつの声が頭の上からきこえる。


「え?なんでそのことを?」


「林田から聞いた」


「そっか…」


そう言って私は、あいつから離れた。


「だから、つき…」


「にげんなよ…!」

私の言葉をまた遮るようにいった


私は、にげんなよ。の意味がわからなくて
ポカンとした。


「ほんとずるい…」


「ずるい?なんもしてないじゃん!」


「してるよ…好きって言って顔を赤くするところも、ポカンってする顔も、怒った顔も……俺…」



私、なんか恥ずかしそうにする原をみておかしくなってしまった


フッ←


「なにがおかしいんだよ…」


「だってw原もそんな顔するんだw」


思わず満面の笑みで言ってしまった、


「んっ…」


気がついたら、キスされていた。


「んっ!…ちょっ…」


あいつのキスは、優しかった…

体に力が入らなくなって熱かった。


「いいよ。俺のこと信じなくても。だから
付き合えよ…」


「信じなくてもって…」


「そのうち。信じさせるから…」


「…わ。わかった…期待…しとく…」


「ん。」

そう言ってまたキスされた。


「じゃあ。名前で呼べよ…」


「え…。う、うん…」


「ん。よろしい。…呼んで」


「え…嫌。」


あいつは、少し悲しそうな顔をしてそっか…といって。実那たちのところに戻ろうとした。


「け、健人……。」


もう、体が熱くて燃えそうだった…


「ほんと。ずるい…ばか。俺がもたねーよ」


そう言って私の頭にポンポンと手をのせた。


あいつの綺麗な顔が私に微笑みかけた。


ずるいのは、どっちだよ…



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