恋をしてしまった…
屋上についたら、もう原健人はいた。
「なに?」
少し離れた場所から叫んだ。
「なに?って…親友、海人にとられて寂しいだろうから呼んでやった。感謝しろ」
フェンスの向こうを見ながら原健人は、いった。
「は?別に寂しくないし。」
「あ。そう。お前、好きなやつとかいないの?」
「あたし、恋愛とか興味ない」
「ふーん。なんか過去に痛い思い出あるんだ」
「え?…べ別に…」
「ふっwずぼし…」
「過去とかあんたに関係ないし」
「俺の名前、あんたじゃないんだけど。」
「え。あ。ごめん。」
「みらい…」
「え?…は。はい…」
急に名前でよぶとか…
全身が熱い…
「みらいも俺の名前よべ。」
「は…原…」
「誰も名字とかいってないし」
「え…無理だよ…」
さっきまで、フェンスの向こうを見てたくせに…
原の真っ直ぐな視線にドキドキしてる。
「私、原のこと名前で呼べない。ごめん」
「なんで?…まあ、今はいいよ。じゃあ俺いく」
そういって屋上からでていった。